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自閉症スペクトラム障害(アスペルガー)に合わせた独自の指導法で大学合格!

2015/04/28

高校3年生のA君は強い自閉症スペクトラム障害(アスペルガー)を持っていましたが、大学進学のための小論文対策として、プロ家庭教師のジャンプでの指導を開始しました。

『人を殺めてはいけない』『暴力をふるうのは良くない』

ということがどうしても感覚としてわからない特徴を持っていたため、小論文の対策には苦労をしました。
とても激しい表現を用いたり極端な意見を書いてしまうからです。

指導としては、

◎小論文の題材を与えて、指導時間中に一緒に意見を考える。

◎次の指導までにそれを小論文として書いておく。

という流れの指導をしました。

指導中はとにかく何でも意見を言ってもらい、

『書いても良いこと・ダメなことリスト』

を作っていきました。

彼は語彙力が高かったので、様々な表現を使うことができましたが、小論文ではそれが弊害になっていました。
多様な表現を用いているのに、書くべきではない意見を述べ続けているような作品が多く出てきたのです。

リストにして分けることで、表現が変わっても使ってはいけないものを一目でわかるように工夫をしました。

それでも、

『良くない言葉の感覚』

というものがなかったため、人を傷つける言葉を丁寧な言い回しで表現する様には毎回驚かされました。
リストはどんどん増えていきました。

なぜダメなのか理由を説明しても、頭が良いので様々な解釈を持ち出してしまいます。

それに気づいてからは、絶対に口に出してほしくない言葉の時だけ叱ると約束し実行しました。

『ダメなものはダメ!』

を徹底することで、

「なんとなくこれは良くないことなんだとわかりました」

と言ってくれるようになりました。

また、A君はとても綺麗な敬語を使っていました。

私にはもちろん、両親にも兄弟にも敬語で話していました。

後に、この子が誰にでも敬語で話すのは、良くない言葉を口にしてしまったときにどうにかしてフォローできるようにという策なのだろうと感じるようになりました。
そのくらい、A君の言葉選びは一般的な感覚を共有できておらず、きついものばかりだったのです。

人によって話し方を変えることが難しいので、みんなにその話し方をするように育てられたのだと感じました。

そのことをお母様に伝えると、涙を流して辛かったことを話してくださいました。

それ以降、お母様と協力して言い聞かせたり、褒めたりすることができるようにしました。

禁止した言葉の報告を行い、同じ態度を貫いていただくようお願いすることで、より本人がその意見を表に出さなくなるようになります。

家庭教師としては小論文を作れるように取り組むことがメインですが、A君のこれからのために何かできないかという思いで取り組みました。

その結果、文章表現が柔らかくなり、誰が読んでも違和感を持たないレベルにすることができたのです。

結果、試験で無事に小論文を書くことができ、作新学院大学に合格したとの知らせを受けたときは本当に嬉しかったです。

私自身、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー)を持つ生徒さんから、想像することや禁止することはできても、理解してそれをしないようにすることは全く別のことであることを学びました。

このような生徒さんには、感覚や条件を共有できているか確認しながら進めていくことが大切であることに気付かされ、その後の指導にも生かされていると思います。

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